・・・聴いた事、ある曲だ。
でも、こんな風に優しい音色・・・聞いた事ない。
そう思いながらゆっくり目を開けると、すぐ側に一学年上のが座っていた。
「・・・」
芝生に横になったままを見つめていると、やがて志水の視線に彼女が気付き、歌を止めた。
「おはよう志水くん。」
「・・・あー、はい。」
「あはははは、やっぱり寝ぼけてる。」
「・・・今の曲、Amazing Graceですよね。」
「え?」
笑っているを無視して、ムクリと起き上がった志水がの顔を見つめる。
「違いますか?」
「え?やだ・・・聞いてたの?」
「はい。」
「うわっ、てっきり寝てると思ったのに!!」
恥ずかしそうに顔を両手で隠すを見て、志水が僅かに首を傾げた。
「寝てましたよ。」
「え?じゃぁどうして曲名分かったの?」
「夢の中で、聞きました。」
至極真面目そうな顔でそう応えた志水を見て、は思わず吹き出した。
「ぷっ」
「・・・僕、何か面白い事言いましたか。」
「ううん。言ってない、けど・・・志水くんらしい言い方だなって思って・・・」
「はぁ。」
それでも暫くツボにはまったのかの笑い声は止まらない。
の笑いが落ち着いたのは、志水が小さなくしゃみをした頃だった。
「・・・っ」
「ごめん、体冷えちゃったね。」
「・・・はい。」
着ていた薄手のカーディガンを志水の肩にかけながら立ち上がると、スカートについた芝を落とす。
「あたしが笑ってるのなんか、適当に止めてくれればいいのに。」
「でも、可愛かったから。」
「え?」
眠る前まで読んでいた本を手に立ち上がると、自分とさほど身長の代わらないをじっと見つめる。
「先輩の笑顔を見るのは好きですから。」
「!!」
その言葉に驚いて真っ赤になったを見て、志水が僅かに口元をほころばせる。
「・・・良かったら一緒に帰りませんか。」
「あ、あの・・・」
「お茶飲みたいけど、何処で飲めばいいかな。」
一瞬見せた可愛らしい笑みが消え、いつものようにぼーっとした表情でキョロキョロ辺りを見回し始めた志水を見て、はようやくいつもの調子を取り戻す。
「駅前の新しいカフェに一緒に・・・行く?」
「・・・あー、はい。」
こくりと頷いた志水を確認してから、取り敢えず荷物を取りに戻る為にが先に校舎に向かって歩き始めた。
その後を生まれたばかりの雛が親の後をついて歩くかのように志水が続く。
ちなみに駅前のカフェに行くまでに、志水の意識が飛んだのは・・・1回や2回ではなかった。
志水くんに興味を持ったのは、いわずもがな・・・アラモードで色々やらかしてくれた福山潤くんの所為です(キッパリ)
イベントの中とは言え、通路で腹ばいになって寝っ転がったり、仰向けに寝たり、座席座ったりはないでしょうっ!(笑)
あ、あとついでにSSDSの蛙と福山ふく子さんも印象深いですね。
やっぱり志水くんと言うより、今年縁がありすぎる潤くんの影響が大きいみたいです(苦笑)
だからその縁に感謝?して、この話を捧げましょう(勝手な言い分)
えーっと漫画の中の志水くんは、個性的なメンバーに囲まれながらも、常に眠っているという個性で対抗しています。
起きている時もぼーっとしてる事が多くて、ちょっとお姉さんも心配です(苦笑)
でもたまに微笑むと・・・可愛いですっ!天使みたいに愛らしい!
・・・ふと思ったけど、私が書くと可愛い感じの男の子の方が、天然で口説くタイプに変るんですけど?(汗)
遙かの詩紋とか最遊記の悟空とかカフェ吉の純とか。
あれぇ?おっかしいなぁ?(苦笑)
話がそれましたが、コルダ初心者と言うかつい最近読んだ漫画を参考にしてますので、多少の偽者度は広い心でお許し下さいませm(_ _)m